こんにちは、大学生のくるみです!今回は、6/27~29に行われた長野キャンプに参加してきたのでその報告をします!
〇どんなキャンプ?
長野県北安曇郡小谷村にある共働学舎という場所で、4泊5日で農業のお手伝いをするキャンプでした!参加者は高校生から社会人、スタッフのゆうすけを含めた14名の個性的なメンバーが集まりました。
〇共働学舎とは
「競争社会ではなく 協力社会を」という理念を掲げ、様々なハンディを持った仲間たちと共同生活を営みながら、農業を中心とした半自給自足の勤労生活をしている団体です。
私たちは、5日間ここで共同生活をしながら、村での暮らしや農業を体験しました。
〇ワーク
共働学舎の一日は、朝礼から始まります🌞
朝礼が終わったらさっそく農作業ワークへ!
今回は「田の草取り」と「大豆の定植」の2つのワークを行いました。ひとつずつ分けて紹介します。
①田の草取り
「田の草」とは田んぼに生えている雑草のこと。
共働学舎では、一部のお米を農薬を使わずに作っています。除草剤を使わないことで、口に入れても安心なお米が育つ一方で、雑草も伸び放題。その雑草を人の手で取っていきます。
最初はイネと雑草の違いが分からないけど、慣れてくると感触で違いが分かってきます。
一つひとつの雑草を手作業で取り除くのは大変だったけど、みんなで協力して、4枚の田んぼをきれいにすることができました✨
面積にして約3000㎡、なんと25mプール10個分の広さだったそうです!
②大豆の定植
大豆の定植とは、小さなポットや畑で育てた大豆の苗を、もっと広い畑に植えかえる作業のことです。種をまいて育てた苗を、そのままにしておくと根が狭いところでつまってしまうので、広い場所に移して、のびのびと育てられるようにします。
STEP 1 種から育てて大きくなった苗を、根を傷つけないようにスコップで土から掘り返します。

STEP 2 苗を植える前に、広い畑に穴をたくさん掘ります。穴と穴の間は25cmくらいあけて、少し深めにします。
STEP 3 穴に大豆の苗を1つずつやさしく植えていきます。苗の根がまっすぐ下に伸びるように、まっすぐ立てて入れます。苗がぐらつかないように、周りの土をやさしく手で押さえて固定します。根を傷つけないように、ていねいに作業することが大切です。
こんなふうに、苗取り、穴掘り、苗植えの作業を繰り返していくと……
何もなかった畑に、
こんなにたくさんの大豆を植えられました🌱
その数なんと!納豆のパック21,875個分!
〇生活
ワークが終わったら、こおろぎ荘へ向かいます。私たちがご飯を食べたり寝泊りをするお家です。自然の中に建つ一軒家で、おばあちゃんちにいるみたいな居心地の良さがありました。
夜には、みんなの仲を深めるためにゲーム大会を開催👏ジェスチャーゲームや伝言ゲームをして、終始大盛り上がり。
初めて会ってから数日しか経ってないと思うくらい楽しかったです😊
そして、ご飯はみんなで輪になっていただきます。一日頑張った後のご飯は身に沁みます。

ところでみなさん、「からすのパンやさん」という絵本を知っていますか?共働学舎にはこの絵本の作者公認のパン屋さんがあるのです!

朝ごはんは、このパンでフレンチトーストや卵サンドを作りました!

他にも、山でとれた山菜をお裾分けしていただきました。この地でとれたものを現地でいただくと、よりおいしく感じます。
また、共働学舎では、農作業のできない冬は機織りや、藍染めをして過ごします。今回は特別に、機織り体験をさせていただきました。
機織り工房の中にあるたくさんの糸も見せていただきました。とってもきれいです。
〇山の集落へ・・・
キャンプ中でいちばん大変なのが、「荷揚げ」と呼ばれる作業です。「荷揚げ」とは車が通れない山の中の集落まで、必要な物資を人の手で運ぶ作業のことです。
目的地は、山を1つ半ほど越えた先にある「真木(まき)」という集落。共働学舎の活動場所の1つです。
今回運ぶのは、茅葺き(かやぶき)屋根の家に使う「茅(かや)」です。定期的に補修をしないと雨漏りや崩壊の原因になってしまい、茅葺き屋根の文化と暮らしを守るためのとても大切な資材なのです。
茅は一本一本は軽いけれど、何束も合わせると重く、横幅が広いので運ぶのはなかなか大変。そこで登場するのが「背負子(しょいこ)」です。背中に荷物を乗せることで運びやすくなる優れもの。これに茅をたっぷり積んでいきます。
ただでさえ登るのが大変な険しい山道を、大きな茅を背負って登るのは本当に大変です💦
でも、みんなで声を掛け合ったり、ときには歌を歌ったりしながら、「全員で登りきるぞ!」という気持ちで一歩一歩進んでいくと、不思議とだんだん楽しくなってきます。大変な作業も、仲間と一緒なら力が湧いてきます。
約3時間の道のりを経て真木へ到着!!登り切った後の達成感は、とっても気持ちがよかったです。
「ひとりじゃきっと登れなかった。みんながいたから登りきれた。」という参加者の言葉にぐっと来ました。
~感想~
今回農業体験を通して、これまで何気なく食べていた大豆やお米が、こうして人の手でひとつひとつ丁寧に作られると知りました。いつも当たり前にご飯を食べていたけれど、食事の時「いただきます」「ごちそうさま」を心を込めて口にしようという気持ちになりました。
また、ふだんはモノに溢れた生活をしていて気づけばスマホを触って時間が過ぎていくことが多いけど、5日間必要最低限のモノしかない生活をしてみて、日常のなかの幸せって、ごはんがおいしいとか、友達と笑い合うとか、こんなにもシンプルなことだったのか!と感じました。またあの場所に行きたいな、長野キャンプの仲間たちとまた会いたいって思えるキャンプでした!
次の長野キャンプは10月!参加を迷っている人がいたら、ぜひ勇気をだして行ってみてください😊
共働学舎の皆さん、引率をしてくれたゆうすけ、参加者のみんな、ありがとうございました!